はじめに

　以前、私は「半年に１回は歯医者で定期検診をするといい」と述べました。その時の記事はこちら。ちょっと雑な感じでした。今見返すとちょっと恥ずかしいですね。

 

　先月半年を経過したので、恒例の検診をお願いしました。半年経つと、どうしてもそれなりに汚れが付くので清掃は必須です。プローブで歯と歯肉の間（歯周ポケット）の深さを計ってもらうと、浅くなったところもありますが、相変わらずの深さのところもありました。初日は汚れの除去を行い、その後４日間で除菌と消毒という歯周病対策を行ってもらいました。

　歯周ポケットの深さは３以下だと大丈夫ですが（２以下の方が望ましい）、４以上になると、歯周病と判定されます。歯周病は歯槽膿漏の原因にもなるだけでなく、糖尿病や認知症にもかかわってくるため、放置すると恐ろしいことになります。私の通っている歯医者さんにもそのコラムの切り抜きやリーフレットがあり、ますます歯の健康を考えるようになりました。

 

　そういったことを知る前からなんとなく歯の検診はずっと受けていたので、私は50歳前にして、運よく虫歯や抜けている歯は１本もありません。ただ何度も歯周病と診断されては除菌されています。メンテナンスしていなかったら、すでに何本かはダメになっていたと思います。というよりも間違いなくなっていたでしょう。

 

　以下に歯周病の詳細について触れているサイトをご紹介させていただきます。

 

糖尿病と歯周病のただならぬ関係

 

ご存じでしたか？歯周病は認知症を悪化させることがあります

 

　上記の記事を読むと怖くなりませんか？たかが虫歯とか、たかが歯肉炎などと言ってられません。ダイエット以前に生命の維持にかかわる問題になっています。

　震災や洪水などの被害を受けて避難している方は、身体の汚れ以上に口腔ケアがおろそかになるので、歯磨きできない期間が長くなると非常に危険なのです。特に高齢者は口腔ケアは重要です。

 

　というのも、年を取るとどうしても唾液が少なくなるので、口の中が乾燥しやすくなり、菌が繁殖しやすくなります。加齢とともに、歯茎が下がっていくので歯の露出する面積も増えます。すると汚れやすくなるし、歯垢も溜まりやすくなるので、結果として歯石も付きやすくなってしまいます。歯石がこびりついていけば、ますます歯周病菌の温床となるという感じです。

 

　なので中高年齢の方は、虫歯になってから治療いけばいい、抜けてから行けばいい、という考えは改めた方がいいです。差し歯やインプラントなどはメンテナンスや費用面で結構負担になりますし。入れ歯はもっと不便になりますので。やはり自前の歯が一番いいので歯の健康→体の健康とつなげていきたいですね。

 

歯磨き以外の清掃

　歯医者の先生からは、どうしても歯と歯の間にも汚れや歯垢が付きやすくなるから、歯間ブラシを使うようにと言われました。歯ブラシでは歯の表と裏は取れますが、なかなか隙間には入らないのです。

　そのため私は歯磨きの際に、下記の歯間ブラシを使い分けています。隙間が大きいと、細いタイプでは歯間の汚れをしっかりと取れないので、大きいのを使うことになります。小さいのは狭い所用です。だいぶ狭い箇所は少なくなりましたけど…

　また過去に行った歯の治療で、奥歯の１本だけ歯と歯茎の間の骨を削って治療をして隙間があるので、ここだけはこの灰色の歯間ブラシを使わないと清掃できないのです。止めたらあっという間に汚れが溜まって奥歯が抜けると脅されているので、毎日全力で清掃しています。

　

　当然歯磨きにかかる時間は長くなりますが、せいぜい５分くらいですし、終わったら非常に気持ちがいいです。何より、その後に物を食べたいという気持ちがなくなります。綺麗にした歯を汚したくないという思いが強いからです。

 

ダイエットとの関係

　ここで、表題とかかわってくるのですが、歯磨きをすることで、ダイエットというより間食を防ぐことにつながると再度お伝えしたかったのです。間食しなければ摂取カロリーが減って当然ダイエットになりますので。

 

　たとえば寝る前に食べる習慣があったとします。そのまま寝ていれば当然歯磨きをせずに寝るので、雑菌は通常よりも繁殖し放題になるし、当然虫歯のリスクは高まります。しかし、寝る前にかならず歯磨きをする、つまり「歯磨き後は食べずに寝る」習慣をつけてしまえばどうでしょうか？

　人間の体は不思議なもので、行動し続ければ習慣ってすぐに身に付き、身体も適応します。脳がそのように判断し、信号を送るからです。うまく脳をコントロールし、条件反射になれば楽になります。あとはやり続けるだけです。

 

　つまり、寝る前の歯磨き後には食べないのが当たり前になります、さらにいうと、綺麗にした歯を汚したくないので、食べたくなくなります。ただし、何かの拍子に食べてしまったり、以後歯磨きをしない日が何日か続くとリセットされてしまうので、ここだけは気をつけましょう。

　他にも付けた方がいい習慣、たとえばゲームをしない習慣、スマホを触らない習慣、勉強を１日１５分する習慣、間食をしない習慣など、１週間～１０日も意識して維持すると、それが当たり前のようになりますが、中断するとまたリセットされてしまいます。

 

　当然逆もあって、毎日ゲームをする、宿題をしない、ネットニュースを長時間見る、無意識におやつを食べる、YouTubeを見る、などは楽であるが故、身についてしまいやすい習慣といえます。この辺は身に付けない努力が必要です。外部の力（親とか配偶者に頼むこと）も時には必要です。いい習慣を身に着けると「やればできる！」と自覚できるので、その成功体験は他にも有効活用できます。

 

　改めて言うと、食べないのではなく、歯磨き後は必ず食べないと意識することで、結果的にダイエットに繋がるというものでした。これは誰にでもできると思います。やるかやらないかだけです。

　夜ご飯の時間が早く、その後寝る前に食べたくなるなら、本来は我慢すべきですが、どうしてもというなら少しだけ食べて、歯磨きをしてサッサと寝ましょう。とにかく歯磨きの後には食べずに寝ることです。

 

まとめ

①歯磨き後は意識して食べないようにする、もし夜ご飯の後に何かつまんだら必ず歯磨きしてから寝る。

②日中に間食したら必ず歯磨きをする（これはそのうち歯磨きがめんどくさくなって、逆に間食しなくなることもあります）。

③寝ている間に増えた口内の雑菌を流すため、朝は必ずうがいをする。

④うがい後に白湯か、オートミール入りのカップスープを飲んで体を温めて代謝を高める。（過去記事参照）

 

　健康な歯と体を維持できるこの方法、おススメです。中高年の方だけでなく、若い方もできればやってみてほしいですね。無理なダイエットをするのではなく、ムリなく健康体を目指しましょう。