私は商品の選定をし、販売を行う前に自身でしっかりとサンプルの検品を行います。

 

　そんなの当たり前と思われるでしょうが、仕入れをしてくれる代行会社の検品システムを利用する方も多いため、すべての方が自分で行っているわけではありません。

　また代行会社にやってもらった場合、どうしても見逃されたり、細かい点に気づいてもらえない場合があります。

 

　でもそれは当然です。代行会社は自分で売るわけではありませんから。

 

需要があり、市場に溢れていないもの、もしくは市場が大きくてもまだ参入の余地があるものを見つけたとして…

 

①販売するにあたり、商品として通用するか

②通用するとして、そのまま加工なしで売れるか

③改良（OEM）すれば売れそうか

④売れたとしてちゃんと利益が出そうか

 

などを検討します。

 

　検品してサイトの紹介ページと違ったり、サンプルによって質が違うと基本売り物になりません。お客様視点では偽物になり、クレーム、返品に繋がるからです。何より怖くて大量仕入れができません。

 

 

という前置きをしつつ、ちょっと前に届いた一部の商品がこちら

 

　これは冬用の手袋ですが、いかがでしょうか。同じのを複数頼んでいるのに、違いがいくつもあります。

　人差し指のマークがある・ないなどは可愛いですが、大きさが違う、ロゴが違う、内側の素材が違う、手首のサイズが違うとか統一されていないと怖いですよね。

 

　素材の違いは大きなクレーム要因です。こういうので信頼を損ねるわけにはいかないので、発注を見送ることは多々あります。

どうしても発注するなら、必ず次のことを守ってもらい、一度その完成版を送ってもらうことが必要になります。

 

・自分のオリジナルロゴに変えてもらう。

・いい素材の方で統一する。

・サンクスカードなどを入れて、万一の場合に備えて問い合わせ先を入れておく。

 

などで上記の①～③を満たすことになります。カタログもそれに合わせて準備が必要です。

 

　ただオリジナルロゴなどは、ロットが500～1,000と必要になることがほとんどのため、初期費用が結構必要になります。その場合④に該当しなかったりするので、現実的にはこれを抜きで進める（ロゴなしで統一）のも検討しないといけないです。ただ、当たればデカいです。

※商品のサイズが大きいと国際送料が馬鹿にならないため、ここで利益を大きく削られる場合もあります。頑張って売れてみたら１個あたりの利益が販売価格の１割にも満たなかったなどあるので、送料計算は非常に重要です。

 

そういう面倒なことをしなくても勝手に売れるいい商品ってないかなぁと考えのアナタ、

 

物があふれている昨今、何もせずに売れるという商品はほとんどありません。

 

　最初はいいかもですが、何もしなくても売れるなら、多くのセラーが真似や相乗りをしてくるので、あっという間に旨味がなくなります。もしくは売れたとしても、値引き合戦になって利益がなくなる場合もあり、個人では太刀打ちできなくなります。

　

　なので同じ商品でも勝つためには、付加価値をつけることが必要であり、そのためにも箱やパッケージ、梱包などちゃんとすることで差別化を図っていきましょう。自社のブランド登録などは非常に強力な武器になります。

　

　同じ商品でも、しっかりとパッケージされているかどうか、日本語表記が中国語表記かで全然イメージが変わります。最初に届いて開封した時がお客様が気持ちが盛り上がっているのです。人と同様にファーストインプレッションが非常に重要です。

　開封した際、期待以下のがっかりした気持ちで商品を使うと、プラスの感情になるまでに時間がかかり、それこそ粗が目立ちますが、開封時に

 

「うぉー、これなんかすごぃ～！」

 

って感じてもらえれば、テンションがあがり、ちょっとくらいのマイナス要素があっても許される場合もあります。私もよくあります。

 

　こういう加工については、販売開始してからいくらでも改良できるのですが、大事なのはまずは商品がしっかりしているかを自分で確認しましょう！ということでした。

　

　いいものはそれをしっかりとお客様に伝えられたら間違いなく売れますので。