中国輸入販売はやってみると意外に難しくないのですが、仕入れ・販売をしない方がいいものがいろいろあります。

 

　1688などのサイトでの仕入れ値を見ると、日本での販売額との差がかなり大きく、小型であるので「これはいける！」って思ってしまうのですが、モバイルバッテリー系はあまりおススメできない、というより止めた方がいいのです。

　初心者が良く選ぶのですが、だいたいこの時点ではあまりPSEなどを調べていないことがほとんでなのですよね。

 

 

　モバイルバッテリーは個人で使う分にはいいのですが、実際に販売するとなるといろいろな障壁があります。

大きなところでいうと、モバイルバッテリー自体は４年前から、ＰＳＥ（Product+Safety+Electrical appliance & materialsの頭文字）マークのないものは販売禁止になっています（電気用品安全法）

 

　これは電気製品が安全性を満たしていることを示すマークで、コンセントやACアダプター等、高い安全性が要求される品目（特定電気用品）には図2の菱形のPSEマークが、それ以外の電気用品には丸型のPSEマークがついていないといけないというものです。

 

　昔このマークがないと売れなくなるというニュースが入った時、各電器店やレンタルビデオ店でモバイルバッテリーのたたき売りがあったのもずいぶん前のことに感じますね。

　売れなくなるくらいなら、マークが不要の内に処分したかったでしょうが、それもどうなのかと思いました。

 

 

　モバイルバッテリーに限らず、そもそも日本の基本の電力は100V、中国は220Vと違うので、中国からコンセント商品を仕入れるのはPSE マークの問題だけでなく、大きなリスクがあります。万一発火などの事故があったら、個人ではどうしようもありません。

　作った側でなく、販売者に責任がありますから、ＰＬ保険に入る必要も出てきます。これも結構な負担になる場合があるので、それなら仕入れない方が無難です。

　またPSEマークも中国で取得していないのになぜかマークが印刷されている悪い工場もあったりするので、初心者は止めた方がいいでしょう。

 

　もし、そういった検査を本当にちゃんと受けている、もしくは日本で受けなおすというなら、取得していることが販売に有利になりますが、その費用なども個人ではとても払えないと思っておいた方がいいでしょう。

　また、その努力のわりにライバルが多く、思ったように売れない可能性が高いです。投資回収もままならないと手詰まりです。

 

なので、次のことを念頭においてください。

①コンセント商品はPSEを必ず取得しないとダメなので、絶対に仕入れをしない。

②USB給電や充電タイプならPSEマークは不要（念のため経済産業省のHPで確認をおススメします。電話したら丁寧に教えてもらえます）

③電池内蔵タイプは輸入に際し、国際送料が高くなる（だいたい１kgで18～20元＝約400円弱）。重量、または容積重量で約30kgの仕入れをした場合は、約12,000円も高くなります。船便は基本的に使えません。

④家電系はバージョンアップの頻度が高く、すぐに新型が出るため、短期の勝負になりがち。

⑤乾電池、ボタン電池もついていると送料が高くなる。外して電池自体は処分してもらう方がベター。

 

などです。

　家電については中国製品も今や普通に日本に入ってきています。白物家電しかり、小型のバッテリー系しかり。

 

　そういう中で一個人が太刀打ちするにはちょっと厳しいです。ライバル製品には悪いレビューをつけたりとかもありますので。

　充電タイプもリスクとデメリットが大きいので、USBタイプで探す方がいいでしょう。また電池製品は取り外しできないのはまず止めましょう。

 

　ということで、今回は仕入れをする際に避けた方がいいものを紹介しました。

※充電タイプやってるやん！って突っ込みは止めて下さいね。本当に苦労だらけですから。