Amazonで販売するときに、すでに販売されている同じ商品を売る場合は、その商品を見つけて相乗りするのが一般的ですが、やはりそれでは価格面で大きく下げたりしないと売れません。

 

しかも大多数のセラーがいたら、ほぼ自分のページ（販売元）はクリックしてもらえないので、まず難しいです。

というよりも、同じ商品があるのに新しくカタログを作って販売しようとしても、対象外になったり登録させてもらえなかったりします。

つまりメルカリやYahoo!ショッピング、楽天のように同じ商品が乱立するということがありません。

 

逆に言えば、相乗りがないために無在庫転売屋の跋扈するAmazon以外のサイトは、カタログ丸パクリでAmazonに出しているセラーの画像や商品説明をそのまま使い、自分のショップで売れたらAmazonから買って、購入者に送るという手法を取っていると言えます。

 

これって本来のセラーにはもちろん、購入者にとっても無駄に高く買わされるので、結構な迷惑行為なのですよね。

 

 

Amazonに関しては個人事業で自社商品を開発して売るとか、自前の工場でオリジナルのものを作っている場合は相乗りはされませんが、輸入販売をする際はそりゃもう同じものが大量にあるので大変な目に遭います。

 

 

その輸入販売を行うにあたり、売れるか売れないか分からないものを大量に買い付けるには勇気だけでなく、当然お金がかかります。先行者としてのうまみは当然あるのですが、その商品が売れると市場で知られてしまうと、一気に大きなセラーが参入し、それ以上に大量購入や値下げをされて売れなくなったり、カートを取られてしまったりするのです。

（※ここでいうカートとは、Amazonで複数のセラーが同じ商品を出している場合、商品をクリックした際に無条件にそのセラーが選択されていることをカートを取っていると言います。これは価格や評価、その時のタイミングに合わせて変動することがあります。）

 

つまり、売れる商品を探してマネされないのが一番なのですが、これがなかなか難しいのですよね。

ただ同じ、またはよく似た商品を出されないだけである程度安定して売り続けることが可能になるので、こちらをしっかりと対策したいところです。

 

なので、見た目が同じ商品でもロゴを付ける、説明書を付ける、他の何かをセットするなど加工することで（簡易）OEM商品として販売するのが一般的です。

そうすると、相乗りをされてもその販売元を違反報告して排除できるのです。実際の商品は自社以外にはそういったロゴやセットができないわけですから。

 

そういった点を指摘し、日本のセラーなら直接連絡をしたらだいたい謝って撤退されますが、中国セラーの場合はわざわざ中国語に翻訳して送っても対応してくれなかったりします。

そういう場合は違反報告をすることで撤退させられるので、ぜひ違反報告して自社ブランドを守りましょう。

 

 

ただ、そのブランドなのですが、特許庁に商標登録をしていないとAmazonにはブランドとして認めてもらえません。自分で勝手に名乗ったり付けても、基本的にそのブランド名を付けることはほぼ認められません。

 

法人で屋号を持っていたらすんなりいくかもですが、個人ブランドでかっこいい屋号とロゴがあっても、商標登録済み、または商標出願中でないと受け付けてくれないので要注意です。

 

が、逆にいえば長期的に運用するならば、商標登録していれば独占できるだけでなく、Amazonでは権利侵害の報告ツールを使えるようになるのです。

これが意外と強力で、上記のような困ったセラーを排除することはもちろん、間接的に自社商品の売り上げを上げることにもつながるのです。

 

 

その詳細についてはまた次回にしますね。