はじめに

　11/25より12/1まで開催のブラックフライデーですが、いろいろ要注意ポイントがあります。このタイミングで新しい商品を出してくる、かつ安いというものはなかなかありません。

　どちらかといえば、普段売っているものを期間限定で安く提供して購買意欲をそそらせるところが多く、購入者は通常よりも低価格、かつ高いポイント還元を求めてまとめ買いし、結果的にお得になるという感じですね。

　ブラックフライデーの期間のタイムセールや、プライム会員限定の値引きは通常のセールや値引きと違い、直近30日での実際の販売価格よりも最低でも20％安くするというルールがあります。なお通常は10％～15％です。なお80％引きまでは安くするのはOKですが、そこまで安いと逆に怪しいですよね。元々が高いのでは？と思うのが普通です。

 

参考価格に注意！

　過去に販売したことのある価格や、状況によっては値上げせざるを得なくなった際に「参考価格」と表示することが多々ありますが、中には現在の値段が安いと認識させるために、あえてかなり高い参考価格を提示する場合があります。

たとえば次の商品ですが（一応伏せさせていただきます）

これはタイムセールで「めっちゃお得やん！」って思っちゃいますよね。なおこの商品は特選タイムセールであり、ブラックフライデーセールではないので20％以上安くなっておりません。ですが参考価格より46％offとなると、とても安く感じます。

 

実際にはこれをセラースプライトというツールを使って、過去の価格を調べると…

一年前から最大で5,980円のようですね。で今のセール中は

当然5,380円です。ただこのオレンジの値段に推移をみると、ブラックフライデー期間よりも安い時期が何度もあったように見えますね。ということは、こちらの商品は本来5,980円で現在が5,380円なので、実際は10％offです。これより低いのは4,480円ですが、これはおそらく別のセールでの販売価格であると思われます。

　つまり、このブラックフライデー期間中のセールは、実は普段のセールよりも高いのですが、過去に使ったことのない9,980円という参考価格を設定することで46％offと、とてもお買い得に見えるという仕組みです。

　購入者が気にしなければいいのですが、後日色違いの物を買おうとした時に、今のセールよりも安くなっていたらどう思うでしょうか？一大イベントのブラックフライデーセールより通常のセールの方が安いと分かったら、だまされたとか思わないでしょうか？そういうのがセラーやAmazonに対する信頼を損ねることに繋がってしまうと思います。参考価格がない方が清々しいと私は思います。

まとめ

　冬物は夏に売れないので、需要が多くなるとともに値段が上がったり、昨今の円安の影響で仕入れ価格が上がったりと値段が高くなるのは分かります。売れないからセール時に安くするのも必要なため、値段は一定ではなく、状況に応じてコントロールするのは当然です。商売は利益が出ないと続けられませんし、購入されなければ意味がないですから。ですが実際に参考になっていない参考価格を出すのはどうかと思います。せめて市場の値段や、過去扱っていた価格を提示するべきですね。

　以前出品時にいきなり高すぎる値段を設定し、その後大きく下げて80％Offのようなセラーがあると書きましたが、これも同じです。売れるわけのない値段を設定して出品し、しばらくしたらその後参考価格とする、これは消費者に胸を張れるのでしょうか。またうっかりそれを買ってしまった方のことを考えているでしょうか？そういうセラーはやはり是正して欲しいと思います。

 

　購入者は目先のOffの金額にまどわされず、購入を確定する前に市場や他の商品との比較など、今一度チェックをしましょう。また本体が安くても送料が高すぎるセラーもあります。もう一度よく確認し、楽しくネット通販を行って下さいね。