もう１年前になるのですが、去年の２月頭に確定申告ってやらないといけないな、どうしようかな、と思っていたところ、タイミングよく「確定申告は大丈夫ですか、不安なら相談に乗ってくれるところがありますよ」と突然電話がありました。

　本当にすごいタイミングだな、と思いました。知り合いもいなかったので渡りに船だと思いましたが、最初は怪しい勧誘かと思って疑っていました。

 

　でもちゃんとした〇〇協会とかの電話だったので、その紹介された弁理士さんにアポを取って、本業の源泉徴収票を持っていきました。するとチラっとみて一言

「これ、一切還付されないから提出の必要ないよ」

とのこと。

 

　あまり気にしてしなかったのですが、源泉徴収税額が昨年は０円でした。

 

「これってどういうことですか？お恥ずかしいのですが、副業初めるのにスクール入ったり、初期費用かかっていろいろ赤字なのですが、開業届を出していたら青色申告でマイナスを持ち越せるのですよね？」

「いや、あなたの場合は本業で所得があるから、開業届を出しても赤字は持ち越せないよ。副業の赤字は本業の所得でカバーできてるから。持ち越しは所得合計がマイナスの場合だけですよ。税金も払っているなら戻ってくるかもしれないけど、ほら、ここ払っていないから」

とのこと。

 

　今となったら恥ずかしいですが、私はてっきり開業届を出して、本業とは別で副業でマイナスを計上していれば赤字を翌年に持ち越せると思っていたのです。

 

…そんな甘くはなかったです。無知って怖いですね。

 

弁理士の先生はその後

「だから今年は何もしなくて大丈夫ですよ。儲かってないんでしょ。翌年に難しそうだったらまた相談に来てください。相談くらいなら無料でいいですよ」

 

と温かい言葉を受けました。

　で、開業届の控えがないので、後日税務署へとコピーをもらいにいくと

「開業届出ていないですよ」

と衝撃の答えが。

 

「いや、ネットで開業届だして、控えを取る操作を忘れていたので取りに来たのですけど、出てないのですか？」

「出てませんね。ネットで出したの？」

「出しました。返信来ないけどそんなものだと。マイナンバーでもなんかあれこれ操作が必要で、いろいろ飛ばされて確認できてなくて。」

「確定申告はどうするの？」

「もう赤字で何も税金を払ったり戻ったりは無いから今年は出さなくて大丈夫と言われました。なのでやらないのですが」

「なら今開業手続きしますか？今年から始めたことにして、来年は確定申告すればいいので。」

 

という感じで、１年遅れで開業届を出したでした。で、せっかくなので本格的にお金の流れを確認しようと、その勢いで会計freeeを申し込みました。

　もちろん全てはこの今年の確定申告のため。よくどこかに税理士さんに丸投げしたらいいとか聞きますが、できることなら自分で一度やってみたいと思ったのです。

 

　2021年の副業成績は完全赤字終了だったのが、2022年はいろいろ経験を積んでどのくらいプラスになっているのか知りたかったといういのもあります。儲かっている手ごたえは夏と秋くらいでしたし。

　売上入る、デポジット、仕入れ、外注でカタログ作成、販売開始、Vine登録、で結果として売れるのもあれば売れないのもある。この繰り返しです。

 

　ただ有在庫での販売はなかなかお金は増えないので、資金に余裕がないとやはり厳しいですね。コンスタントに回転しないと在庫を抱えて動けなくなってしまいます。

 

　たとえば50,000円用意して、仕入れ原価500円のを100個仕入れます。1000円で売ります、50個売れました、50個残っています。だと１円も増えていませんよね。残りの50個が売れて初めて50,000円のプラスになります。

　ではこの浮いた50,000円でまた100個仕入れた瞬間は、商品の在庫としての資産価値はありますが、現金としては使えないのでお金がないのと同じです。

　100個売れた時点で、元手よりも50,000円が浮いたことになりますが、とても余裕があるとは言えません。在庫がなくなるからまた100個仕入れないといけないので、結局持っている現金はスタート時の50,000円と変わらないのです。

　さらに100個の仕入れというのも売れる前提ですし。売れなければいつまで経ってもキャッシュが増えません。

 

 

　トレンド商品以外は、約２～３ヵ月サイクルでこの繰り返しなので、回転率がよければガンガンお金が増えている感覚が分かりそうですが、そうでない場合は、なんやかんや保管料や広告代、手数料、返金などあると、売上金に対しても思ったほど現金は増えていないのですよね。50,000円振り込まれても広告代で30,000円取られることもありますし。

 

　という前置きで、確定申告を進めようと思いましたが、正直最初は戸惑いますね。日々消耗品やデポジット、Amazonの売り上げなど、こまめに記帳していたので収入と支出は特に慌てる必要はなかったですが、まあそれ以外が大変でした。

 

 

まずはここからスタート。

 

 

ここからAmazonのデータを取り込むとか

 

こんなデータを用意するとか

その後エラーや差異をなくしていくと。

 

　やることが多すぎて、誰かに聞くことやサポートなしで０からやれる方は本当にすごいと思います。でも１からこういうのを勉強してやり切れると、自信にもなりますし、また改めて新しいことを学ぶことが楽しいと思ってしまいました。

 

 

…トータルで何十時間かかかって、とりあえずは終わりました。

１年通すとかなり大きなお金が動いていることと、広告代かかりすぎて儲かっていないことが良くわかりました。これもまた勉強ですね。

 

　売上が大きくても利益が少ないものや、単価が少なくても多く売れるとそれなりに儲かるものなど、初心者向けのものや、中級者向けのものなど、やればやるほど中国輸入販売は奥が深そうです。

　今勉強していることも今後いろいろ活かせそうですし、多くの方のお役に立てたら嬉しく思います。